日本人が評価される「読み書きの英語力」
ママ友Aの友人(日本人)がオーストラリアに住んでおり、現地の企業に勤めているそうです。
という話をAから聞きました。
現地の同僚や上司は、
と言っているそうです。
日本人の高校生が学ぶ英文法は、アメリカ人が大学の教職課程で学ぶレベル
日本人は中学・高校、そして大学と英語を学んでいますが、聞いたり話したりすることはできるようになってはいません。
しかし、「読むこと、書くこと」に関しては高い学力を持っています。
例えば、日本人の高校生が学ぶ英文法は、「アメリカの教職課程を専攻する学生が大学で学ぶレベルのもの」と知人のアメリカ人は言います。
アメリカの高校では、日本のように「英文法」を取り上げて学ぶことはしません。
たくさん本を読んで、レポートを書くことや、或いは、スピーチやディベート、研究などが主な学びです。
日本人だって、日本語の文法をきちんと説明できない
同様に日本人であっても、正しく日本語の文法を学ばないと、どうしてそうなのかときちんとことばで説明することができません。
例えば、「は」と「が」の使い分けを例にあげるとすると、どちらを使うべきなのか。
感覚で分かっていても、しっかりとことばで説明するのは難しいと感じます。
例
サスケはピアノの練習を嫌がります。 / サスケがピアノの練習を嫌がります。
英語の言う、言わないを「感覚」で分かるようになるためには?
私たち日本人は、日本語で「こうは言う」「こうは言わない」というのを感覚で分かっています。
というのも、生まれた時から多量のインプットである日本語に囲まれて生活し、アウトプットの機会もあるからです。
「親子英語」「バイリンガル育児」において、この「感覚でわかる」ようになるためには、かけ流しによる「大量のインプット」に触れること、そして、英語をたくさん声に出すこと(音読・暗唱・会話など)が大切です。
「こうは言うけど、こうは言わない」と判断できる「感覚」が身につきます。
私も、英語をごにょごにょ口に出して
とよく呟いています。
中国人の場合
中国を聞いていると、英語を聞き取ることは簡単
日本語は使う音が英語よりも少ないので、英語の音を聞き取ることができません。
そのため、英語を聞き取れるようになる「英語回路」ができるまでに時間がかかります。
中国語ができる友人はみなそう言います。
中国語が話せると、英語を簡単に話せる?
では、中国の人は、コミュニケーションにおいて英語を容易に使いこなせるかというと、そうでも無いのです。
私がイギリスに留学していた頃、中国の友人がいました。
「聞き取ること」はできているようでしたが、どうしてもアクセントが中国語に引っ張られるので、イギリス人にとっては聞き取りにくい「英語」になってしまうのです。
日本語訛りの英語は、中国語訛りの英語よりも聞き取りやすい
その点、日本人の英語は、日本語にはない “f” “v” “p” “b” “th” “l” “r”などに気をつけて発音さえすれば、単調な英語ではあっても、イギリス人にとっては聞き取りやすいようです。
そのため、中国人の友人よりも、聞き返されることが少なかったです。
抑揚という点では、ドイツ語やスペイン語、ロシア語なども似たようなところがありますね。
まとめ 日本人の英語力
日本人は英語ができない訳ではない。英文法力を含めた高い読み書きの力を持つ。
いくつかの発音にさえ気をつければ、十分に伝わる英語を話すことができる。