3か月経ったら、突然英語の音が聞き取れた!イギリス留学体験談
留学をすることになった経緯
コロ助は、イギリスに留学した時は、高校1年生。1年生の7月頃、突如留学したいという思いにかられました。
コロ助の母は快く承諾してくれました。
それから、慌てて留学エージェントへ行き、2ヶ月後の9月から、イギリスの私立高校へ1年間留学することになったのです。
考えの甘さに気づいたイギリス留学
日本の英語の授業で聞く「英語」は聞き取ることができていたので、イギリスへ行っても、
と思っていました。
ところがどっこい。考えが甘かったということを思い知らされます。
まず、高校の先生がロンドンの空港まで迎えに来てくれました。でも、彼女の話ていることが、全く分かりません。
とりあえず、ホームステイ先に連れて行って貰い、ホストファミリーと対面。広くて立派なお部屋に住むことになり、その時は喜んだのを覚えています。
しかし、ホストファミリーの話すことばも分かりません。ひとまず、ご飯を食べて、寝て、次の日に、高校の制服を買いに行くと、すぐに学校が始まりました。
いざ学校へ行ってみると、子どもたちの話すことばも分かりません。そして、自分が「何の授業を受けているのか」も分かりませんでした。
男の先生が話すのを聞きながら、
そして、学校から帰るとすぐに、ホストマザーの胸で泣いたのを覚えています。
ホストマザーの英語も分かりませんでしたが、コロ助にとっては、学校よりも、ホストファミリーの方が、安心できる場所でした。ホストマザーは優しくなぐさめてくれました。
とう想いを抱えながら、自分の部屋にこもりがちな日々を送っていました。
転機の訪れ、「音」が聞き取れる!
部屋にこもっている時にも、かかさずに行っていたのが、BBCラジオを流すことでした。
そして、3ヶ月が経ったある日のこと。昨日まで聞き取れなかった「英語」が、突然「音」として聞き取れるようになりました。
ホストマザーが
自分で何が起きたのかと、とても驚きました。「音」が聞き取れるのです。
話ている内容全ては分からないけど、「音」が分かるのです!!とても嬉しかったのを覚えています。
「音」が分かるようになってからは、意味の分からない「ことば」は、辞書で調べたり、聞いたりするようになりました。
この日を境に、「相手の言っていること」がなんとなく分かるようになり、私の留学生活に光が差し込んできました。
英語回路の開通
と当時はただ不思議でした。自分の身に起きたことがよく分からずにいました。
今思えば、「英語回路」ができるのには、よく「1000時間かかる」と言いますが、その時間が経って、「英語回路」が開通したのだと思います。
回路を開通させるためには、約1000時間が必要です。部屋に引きこもりがちで、コミュニケーションを取らなかったコロ助が、なぜ聞き取れるようになったか?
それは、「部屋でBBCラジオをかけ流していた」からでしょう。
泣きながら、部屋にこもりながらも、「流し続けていたこと」が、コロ助を窮地から救ってくれたのです。
ハンデをつける!留学前に、日本でもできるることは?
日本にいながらも、「英語のかけ流し」をしっかりとしている場合、子どもたちが海外へ言った時、最初から「音」は聞き取れると彼女らは言います。
留学前から「掛け流し」を行い、「音」を聞き取れるようになっている場合は、「相手の話ていることは、何となく分かる」ので、それを受け止めて、投げ返せばコミュニケーションが成立します。
日本にいる時から、「かけ流し」をしておき、聞き取れる状態で留学する場合は、どれだけのハンデがあることでしょう。
通常留学では、「1年で聞き取れる」、「3年で話せるようになる」と言いますが、「最初から聞き取れる状態」で留学した場合は、たとえ1年しか留学しなかったとしても、何もしないで留学するのと比べて、実りが断然大きいように思います。
また、「他者とコミュニケーション取りたい」という気持ちを育てておくことも必要です。「自分さえ良ければ良い」と思っていたり、「自分のことしか関心がない」ようでは、留学してもどれだけ成長できるかは、微妙です。
留学とは、ただ「英語」を学びに行くのでも、「勉強」しに行くのでも、「異文化」に触れにいくのでもありません。「他者とコミュニケーションを取りに行く」のです。
- 聞き取れる耳を育てておくこと
- 「他者とコミュニケーション取りたい」という気持ちを育んでおくこと
とは言え、コロ助にとっては、なんとも辛い最初の3ヶ月でしたが、人生の中でも最大の、忘れがたい、貴重な経験となりました。