
「やらなきゃ良かった!」育児中の失敗談 その2
家庭学習にポイント制を導入!
サスケ(息子)が幼稚園年長の時、中々家庭学習を自分から積極的にしてくれないので、困っていたコロ助。
インターネットで色々調べると、「子ども手帳」というものがあることを知ります。
「子ども手帳」には、その週にやるべきことを記入します。やるべきことをできたら、消していき、それをポイント換算して、ポイントに応じてお金を貰えるというシステムです。
「勉強しなさい」と言われて嫌々やるのではなく、手帳に書かれている「やるべきこと」を見て、子どもが自分でやり、やれば、ポイント、お金をゲットすることができるという仕組みだそうです。
手帳を購入して、幼稚園生のサスケに文字を書かせるのは大変な作業なので、卓上カレンダーに、やるべきことがきちんとできたら、「シールを貼る」「一か月にシールが全部溜まったら、100円貰える」というシステムにしました。
やるべきことは、2種設定しました。
- ピアノの練習は、青シール
- 英・日のワークは、緑シール
更に、毎日のモチベーションのために、1枚ページ1円、どんぐり問題1問20円、オンラインレッスン100円を設定しました。
「ポイント制、辞めた方がいいよ?」母からの助言
取り組むのは、平日のみ。カレンダーの黒字の日のみです。この取り組みを半年以上続けて、つい最近(2018年夏頃)まで取り組んでいました。
コロ助が実家に立ち寄ったある日のこと。母からこんな風に言われました。
見返りを求めるような子になっちゃうから、今すぐ辞めた方がいいよ。
少し悩みましたが、一先ず、辞めてみることにしました。
と言えるほどの自信はコロ助にはなく、また、不安を抱えながらも、突き進むことができるような性格でもありません。
そして、サスケにはこう宣言しました。
その代わり、月初めにはお小遣いをあげるよ。
いくらにしようかな〜
折衷案として、500円ということに決まりました。
ポイント制をやって「失敗した!」と思った瞬間

ポイント制に取り組んだのは半年程度でしたが、「何かすれば報酬が貰える」と見事にサスケにはインプットされました。
ポイント制を辞めてから2か月経った、つい最近のことです。初めてサスケは英検Jr. ゴールドの試験をオンラインで受けました。
テストは45分間。サスケは、初めて、学校のテストよりも長い時間テストを受けました。

やっとのことでテストをやり終えて、サスケが主人とお風呂に入っていた時、こうつぶやいているのをコロ助は確かに耳にしました。

そして、夜の絵本の読み聞かせをしている時には、直接サスケにこう言われました。
何て答えたら良いのか、、、。
うん。そうだね。よく頑張ったね。
としかコロ助は返せませんでした。
ここで、「ご褒美あげる!」と言えば、また過去の過ちの繰り返しです。サスケは明らかに、やったことに対して「見返りを求める子」に育ってる、ということに気がついた瞬間でした。
目標設定は低くし、本人の成長を待つべし

お金が貰えるポイントではなく、シールを貼るとか、小さな報酬の方が良いとはコロ助も聞いたことはあります。
しかし、当時幼稚園生であったサスケに、シールをちらつかせても、「ピアノやる!」「ワークやる!」なんていうモチベーションには繋がりませんでした。
サスケはやりたくないのに、「何としてでもやらせたい!」という親の気持ちを無理やり通そうとした結果、ポイント制を導入することになり、失敗してしまったのだとコロ助は気がつきました。

就学前は、「毎日必ずやる!」という目標ではなく、「本人の気が向いた時に楽しく取り組む」という程度で良かったな、と感じます。
高い目標を立ててしまうと、「親のやらせなきゃ!」というストレス、子どもの「やりたくない!」というストレス、そして、目標が達成できなかった時の親のストレス。
双方が受けるストレスがかなり大きいように感じます。
そして、あれ程までに奮闘した結果、「一体何が得られたのか?」「我が子に、何が身についたのか?」と考えると、

小学校へ入学すると、学校では、長時間勉強することになります。すると、不思議と家でも、
と言っても、サスケは嫌がらなくなりました。
もちろん、「何のために勉強するのか」「何のために練習するのか」については、時折サスケには話すようにしています。

「どんぐり問題」に取り組んだ時にも感じたことですが、あの手この手で強行突破するよりも、本人の成長を待った方が親子にとって一番ストレスが無く、効率が良いようです。
- ワークやピアノをやった日には、シールを貼る
というのは続行中です。前ほど毎日は取り組めてはいませんが、シールが多く溜まると、サスケは嬉しそうにしています。
目標設定を低くして取り組むようにしたところ、コロ助もサスケも大分気が楽になり、前向きに家庭学習に取り組めるようになりました。
- ポイント制は、「見返りを求める子を生み出す」可能性あり!
- 家庭学習の目標設定は低くし、本人の成長を待つべし!
これもポイント制(ご褒美制)の弊害だな……と思います。
