子どもにウケる、おすすめ英語絵本
私の教室や保育園で読んで、子どもウケし、反応が良かったものをご紹介します。
これらは、「名作だから」「豊かな心を育てるから」と言う理由でおすすめするのではなく、子どもウケするからおすすめしたいものになります。
お遊びの要素が含まれるものもありますので、これらの本をきっかけに、子どもたちが英語絵本に興味を持って貰えたらいいなと思います。
また、英語教室では、英語活動のブレイクとして使えると思います。
内容が面白い、おすすめ英語絵本(5選)
Animals Should Definitely Not Wear Clothing
「どうぶつにふくをきせてはいけません」というタイトルで和訳されています。
「なぜ動物に服を着させてはいけないのか?」
一つひとつの動物を例にして簡潔に理由が挙げられています。
- porcupine(ヤマアラシ)が服を着ると、悲惨なことになってしまうから
- camel(ラクダ)が服を着ると、間違ったところに帽子を被ってしまうから
- snake(ヘビ)が服を着ると、無くしてしまうから
他には、以下の動物も登場します。
- mouse(ねずみ)
- sheep(羊)
- pig(豚)
- hen(めんどり)
- kangaroo(カンガルー)
- giraffe(キリン)
- billy goat(ヤギ)
- walrus(セイウチ)
- moose(ヘラジカ)
- opossum(オポッサム)
子どもたちが好きなのは、hen(めんどり)のページです。
because it might make life hard for a hen,「めんどりの生活が困難になるから」
ちなみに私が好きなのは最後のゾウが登場するページです。
もし動物と洋服やコーディネートが被ってしまったら、みなさんだったらどう感じるでしょうか?
続編| Lots More Animals Should Definitely Not Wear Clothing.
Pierre: A Cautionary Tale in Five Chapters and a Prologue
「かいじゅうたちのいるところ」でおなじみのモーリス・センダックの絵本です。「ピエールとライオン-ためになるおはなし」というタイトルで和訳されています。
Nutshell Library (Caldecott Collection)「ちいさな ちいさな えほんばこ」として4冊セットでも販売されています。
タイトルから想像できるように、とても小さい絵本です(11.4 x 1.3 x 15.9 cm)。
- Alligators All Around「アメリカワニです、こんにちは」
- Chicken Soup with Rice「チキンスープ・ライスいり」
- One Was Johnny「ジョニーのかぞえうた」
- Pierre「ピエールとライオン」★
ピエールは、お父さんとお母さんが何を話しかけても、”I don’t care”「ぼく、し〜らない」としか返さない男の子。
そんなピエールにお父さんとお母さんは困っている様子です。
ところがある夜、お父さんとお母さんが街へ出かけている時に、お腹を空かせてライオンがやってきて、「死にたいかね?」と聞きました。
それでもピエールは、”I don’t care”「ぼく、し〜らない」と答えます。
拍子抜けしたライオンが、
「食べられちゃうってことなんだぞ?」
「お腹の中に入っちゃうってことなんだぞ?」
「そしたらお前のお父さんとお母さんも、、、」と何を言っても、”I don’t care”「ぼく、し〜らない」としかピエールは答えません。
そして、ライオンは”Then I’ll eat you, if I may.”「それじゃあ、いただきま〜す」と言ってピエールをパクリ。
戻ってきた両親は、病気のライオンがベットに寝ているのを見て驚きます。
「ピエールはどこ?」すると、ライオンが、”I don’t care”「ぼく、し〜らない」と答えるのを聞いて、お腹の中にいることを悟ります。
それからピエールを助け出すために奮闘する両親。
さて、ライオンのお腹の中に入ったピエールは何を感じたでしょうか?
誰でも”I don’t care”「ぼく、し〜らない」と親に反抗したい時期はあるものです。
この絵本を子どもたちに読んであげると、子どもたちは何度も出てくる“I don’t care”「ぼく、し〜らない」のセリフを覚えてしまいます。
また、わざと生活の中で”I don’t care”を使って面白がったりしています。
ライオンなのに、何度もピエールに確認してから、ピエールを飲み込む丁寧さ。
そして、ライオンなのに病気になってベットでお行儀良く寝ていたり、最後はお家までみんなを送り届けてくれたりと、紳士なところが何とも言えません。
It Might Be An Apple
ヨシタケシンスケ氏の「りんごかもしれない」の英訳本です。
学校から帰って来ると、テーブルの上にリンゴが置いてあった。
りんごかもしれないし、実は違うものなのかもしれない。それから男の子の豊かな想像が始まります。
子どもたちが特に好きなのは、hat(帽子)とhairstyle(髪型)、そして、family(家族)やfriends(友人)のページです。
たくさんの種類が載っていてワクワクするようです。
family(家族)やfriends(友人)のページでは、
Billy, Jilly, Frilly, Milly, Silly, Whirly, Twirly, Curly, Pearly, Shirleyなど
韻を踏んだ名前が載っていて読むのも面白いですし、聞いている方も楽しむことができます。
姉妹作
Oh, A-Hunting We Will Go
“Oh, A-Hunting We Will Go”(さぁ、狩りにいくぞ!)というナーサリーライム(童謡)を基にして作られた絵本です。
歌詞にはいくつかのバージョンがあります。参考として以下の歌をご覧下さい。
“Oh, A-Hunting We Will Go”の絵本では、「動物を捕まえて、〇〇に入れて、逃してあげよう」とう内容が歌われています。
- fox/box「狐を捕まえて、箱に入れる」
- lamb/pram「子羊をベビーカーへ」
- goat/boat「ヤギをボートへ」
- bear/underwear 「クマに下着を着せる」
- whale/pail 「クジラをバケツへ」
- snake/cake 「蛇をケーキへ」
- mouse/house 「ネズミを家へ」
- pig/wig 「豚にカツラを被せる」
- skunk/bunk 「スカンクを2段ベットへ」
- armadillo/pillow 「アルマジロを枕へ」
- fish/dish 「魚をお皿へ」
- brontosaurus/chorus「ブロントサウルスをコーラスへ」
また、ユーモア溢れるイラストがこの絵本の最大の魅力です。
例えば、箱に入れられた狐は箱の中でくつろぎながらテレビを見ていたり、子羊が赤ちゃんからベビーカーを占領し得意げになっていたり。
Skeleton Hiccups
ハロウィンの時期に読んでいます。「しゃっくりがいこつ」というタイトルで和訳されています。
文字が少ないので読みやすく、聞きやすい絵本です。
ある朝がいこつが起きると、しゃっくりが止まりません。
シャワーを浴びても(Took a shower)、
歯を磨いても(Brushed his teeth)、
骨を磨いても(Polished his bones)、
カボチャを削っても(Carved a pumpkin)、
落ち葉をかき集めても(Raked some leaves)、
おばけと遊んでも(Played with Ghost)止まりません。
がいこつのしゃっくりを止めるためにおばけは色々考えます。
そして遂に止める方法を見つけます。
がいこつを最も驚かせて、しゃっくりを止めたその方法とは一体何だったのでしょうか?
若さあふれる子どもたちが、がいこつと同じことをしても、しゃっくりは止まらないでしょう。
と言うと、若い20代の保育園の先生たちは失笑しています。
また、子どもたちは、がいこつが食べた砂糖や飲んだ水の流れが丸見えなところを見て面白がっています。