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バイリンガル育児の弊害!?「学習言語」を獲得できるかどうかが鍵

「バイリンガル育児の弊害:9歳の壁」について知りたい!

と思った時に、バトラー後藤氏の本を、脇中氏の本と一緒に購入しました。

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今回は、バトラー後藤氏の本についてご紹介しようと思います。

本が届き、中をパラパラと読んでみましたが、、、

う〜ん、この本は、難しくて、2歳のサスケ(息子)の相手をしながら読むのは、ちょっと、、、

と思い、しばらく本棚に放置しておりました。

 

しかし、最近、ブログに「9歳の壁」について書いたことをきっかけに、どうしても、再度挑戦したいという気持ちにかられました。

とても学術的なので、大学で言語学や教育学を学んでいる学生や、学校の先生方向けの本だと思います。

この本の中で、コロ助が興味深いと思ったところを、いくつか以下にご紹介致します。

なお、サスケ(息子)は日本で生活しておりますが、6か月の頃から、「親子英語」を実施しており、英語に触れて育っております(現在7歳)。

そのため、日本の公立小学校に通っておりますが、「日本語の「学習言語」を獲得し、「9歳の壁」を乗り越えるにはどうしたら良いのか?」と考えたことがこの本を読むことになったきっかけです。

「学習言語」が獲得できるかどうかは、「個人差による」

バトラー後藤氏は、日本在住の、外国から来た児童の日本語学習についての例を2つ挙げています。

例1:個人差があ(p.23)
中国から来た小学生の兄弟が例として挙げられています。

同じ家庭環境におかれていながらも、姉は、クラスの中で成績優秀。卒業式には卒業生代表で挨拶をするほどであったのに対して、弟は、授業中はぼーっとしており、成績も悪かったそうです。

同じ家庭環境で育っていても、お姉ちゃんは「学習言語」を獲得し、弟は、彼の性格やアイデンティティー、クラスの友人関係などの要因によって、獲得できなかったケースです。

例2:話せるからといって、学校の授業についていける訳ではない(pp.22-23)
中学2年生のフィリピン人の女の子は、日本語は上手に話せますが、来日してから4年も経っているのに、漢字の書き取りレベルは小学校1、2年生レベルで、本人にもやる気がみられないそうです。

上記の2つの例から言えることは、「学習言語」が獲得できるかどうかは、「個人差による」ということ、そして、「話せているからといって、学校の授業についていけると安心してはいけない」とうことです。

では、どうすれば「学習言語」を獲得できるのでしょうか?

学習言語の獲得に必要な「高次の思考」とは?

バトラー後藤氏は、教育活動の認知的側面を表している「ブルームの6つのカテゴリー」を紹介しています(p.83)。

6つの段階が紹介されており、「知識」は最低次にあたります。「知識を覚えること」や「覚えた知識を思い出すこと」がこれにあたるでしょう。例えば、テストで言えば、暗記したものを回答する方式です。

反対に、最も難しいのは、最高次の思考を必要とする「評価」です。「教材や考えに対して、評価を下すこと」、例えば、結論づけたり、批判したりすることが当てはまります。

「学習言語」を獲得するためには、「知識」から「評価」へと、「高次の思考」を獲得していけるように、様々な課題に取り組んでいく必要があると思います。

サスケはまだ小学1年生なので、いきなり「評価」することは難しいと思いますが、低次のものから順に挑戦できるように機会を与えていきたいです。

使用頻度の高い「学習言語」とは?

「日本語での学習語彙リスト」(p.127、pp.314-321)

バトラー後藤氏は、「教科書コーパス」(国立国語研究所, 2008)を用いて、使用頻度や重要度の高い「日本語での学習語彙リスト」を作成しました(p.129)。

この「学習言語リスト」を参考に、サスケ(息子)が「学習言語」を習得できるように、サポートしていこうと思っています。

コックスヘッドの学習語彙リスト(pp.311-313)

コックスヘッドの学習語彙リスト (A New Academic Word List, NAWL)も載っています。

留学し、英語圏の学校で学ぶことを考えている人は、学習で使われる頻度の高い「学習語彙570語」を知ることができます。

就学前に、たくさん本に触れることが大切!

生後10か月の子どもを持つ42の家庭を対象に、子どもが3歳になるまで調査したところ、児童の家庭の「社会経済状況」「語彙の習得」とは深く関係していることが分かりました。

裕福な家庭の子ほど、家庭や住んでいる地域において、本が溢れているため、多くの語彙に接する機会に恵まれて、語彙を多く習得し、貧困地域においては、家庭、地域に本が少ないので、習得できる語彙数が少なかったそうです。

本の数自体が子どもの語彙の発達学習と大きな関わりがある(p.138)

「本」の数 = お子さんが接する「語彙」の数

ご自宅に、本は何冊ありますか? 地域の図書館は? 保育園には? 幼稚園には? 学校には?

そのように言われてしまうと、本の数が気になりますね。

就学するか否かの時点でついてしまった語彙力の差によるハンデは、学年が上がるにつれ、ますます大きな障害となっていく(p.138)

学年が上がることで、差はさらに広がるそうです。

つまり、幼児期にたくさんの「本」に触れておくことが、大切ということですね!

はっ!サスケはもう小学校1年生。大丈夫だったかしら、、、、

読解指導法KWL

「KWL(Foggy points)シート」(p.250)
  • Know: 読む前に、トッピックについて既に知っていることを書く
  • Want: 読む前に、トピックについて知りたいことを書く
  • Learn: 読み終えた後に、新しく学んだことを書く
  • (Foggy points: 読み終えて、もやもやしている点について書く)

本を読む前後に、活用できる指導方法です。こちらは、海外では、読解指導方法としてよく用いられている方法になります。

ただし、「学習言語」の獲得や「読解力」の育成という観点ではおすすめですが、親子のスキンシップタイムの「読み聞かせ」の時間に行うのはおすすめできません。

机に向かってワークやプリントに取り組んでいる時に、取り組むのが良いでしょう。

参考チャートです。

学習言語の獲得のために「家庭でできる取り組み」

「親子英語」「バイリンガル育児」をされているご家庭のお子さんが、 日本語の「学習言語」を獲得し、「9歳の壁」を乗り越えるためには、以下のことが「家庭でできる取り組み」として挙げられると思います。

  1. 幼児期にたくさん本に触れる(その後も継続する)。
  2. 「高次の思考」の獲得に向けて、段階的に挑戦する機会を設ける。
  3. 学習語彙リスト上位の語を、日常生活やワークなどの家庭学習(宿題を含む)を取り組む際に、意識して使うようにする。
  4. 「KWL(Foggy points)シート」Know, Want, Learn,(Foggy points)を取り入れる。

サスケは現在7歳です。ということは、9歳まで、あと2年しかありません。

ボッーとしてたら、すぐに2年経ってしまいそうですね。

まずは、学習語彙リストをコピーして、目のつくところに貼っておこうと思います。

サスケ、「9歳の壁」突破に向けて、「学習言語」の取り組み、がんばるぞ〜!
お〜!!
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