「当たり前」のことができる「幸せ」
サスケ(息子)が生まれる前、先輩ママさんたちが、「ゆっくりできるのは、今だけだよ。生まれると時間なくなるよ」とおっしゃっていました。
「そうなのか〜」と思いながらも、危機感を持たずに生活していました。
「生まれる前にやりたいこと」「やり残したことは無いか?」そんな心配を全くすることなく、いつも通りの生活をして、出産日を迎えました。
しかし、サスケが生まれると、先輩ママたちの言っていたことの本当の意味を知りました。あれ程までに時間が無くなるとは!!
昨日までは、私の生活において、主導権を握っていたのは、私。私がやりたいように、自分の生活を決めることができていました。
しかし、たった1日を境にして、コロ助の生活の「主導権」を握るのは、小さな「サスケ」となったのです。
と泣いて、「抱っこして」「お乳ちょうだい」「眠たいけど、寝れないよ」「お尻が気持ち悪い」と、訴えてきます。
一生懸命コロ助もそれに答えようとします。母乳をあげて、お尻を替えて、寝かしつけてを繰り返す内に、気づくと夜になっています。
あっという間に時間が過ぎていきました。
サスケは背中にスイッチを持っていたので、サスケを抱っこしてあやしながら、立ちながらご飯を食べることもしばしば。
サスケの母親を7年間している今のコロ助から見れば、そんな風にあやしているお母さんの姿はたくさん目にしてきましたので、そう珍しくない光景です。
しかし、その当時のコロ助にとっては、それはショックな出来事で、泣きそうになる程でした。
ゆっくり座ってご飯が食べたい、、、
急がないでお風呂に入りたい、、、
一人でゆっくり寝たい、、、
今まで当たり前のようにできていたことが、当たり前ではなくなりました。
「一人で座ってご飯が食べられること」「一人でお風呂にゆっくり入れること」「一人で寝て睡眠をしっかりと取れること」は、実は当たり前のことではなく、とても幸せなことなのだと気付かされました。
サスケが生まれてくるまで、そのことに気づくことができませんでした。気づかせてくれたのは、サスケです。
サスケは7歳になり、コロ助が「当たり前のこと」をできる時間は増えました。幸せを噛み締めています。
母乳育児
サスケが生まれて、入院している頃から、コロ助の母乳は出ず、サスケは上手くお乳を吸えない状況でした。
と言うのも、生まれる前から、しっかりと乳頭マッサージをしていなかったコロ助が悪いのです、、、。
1か月健診では、サスケの体重は500gしか増えておらず、「要観察」と言われてしまいました。
「体重が増えなければ、母乳で育てるのを諦めて、粉ミルクに切り替えた方がよい」と健診の先生に言われました。
しかし、母乳育児の本を読んで、その大切さを知っていたので、「どうしても母乳で育てたい!」というコロ助の意思は変わりませんでした。
毎日近くのアカチャンホンポに通い、「赤ちゃん用の体重計」で体重を測る日々がスタートしました。
寝ても覚めても、「体重」のことが心配で、夜な夜なインターネットでググっては、不安に陥ります。
「母乳を諦めるべきか、、、」「でも諦めたくない、、、」そんな二つの思いに揺れる日々。
体重計のレンタルや購入も考えましたが、高額なので、終いには、吊り下げ式の物を購入しました。魚などを測るものです。でも赤ちゃんは動くので、正しい数値が測れず。
今思えば何でそんなものを買う必要があったのかと思いますが、それ程当時は精神的に追い詰められていました。
その様子はサスケの下記の「体重の記録」からも分かります。
当時の体重の記録
精神的に、もっとも辛かったのは、生後1、2か月の頃。
3か月を過ぎた頃から、順調に増え始め、10か月の頃にはとても大きな赤ちゃんになりました。


乗り越え方
「母乳が出ない」「体重が増えない」という悩みをどのようにして「乗り越えたか」をご紹介します。
- 「最強母乳外来」の本とブログ
- ことばかけ
- ドイツマリエン薬局のハーブティー
「最強母乳外来」の本とブログ
本:『最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします!』 SOLANIN(ソラニン) (著) 朝日新聞出版 2011/7/20
ブログ:最強母乳外来・フェニックス(現在はこちらへお引越ししたようです)
「母乳で育てることを諦めない」ように後押ししてくれたのが、「最強母乳外来」のブログと本です。
心がくじけそうになった時、どうしたらよいか困った時にブログや本を読みました。
ことばかけ
それから、「毎日大きくなあれ」と唱えながら、「サスケが泣いたら、母乳をすぐにあげる」ようにしました。
「言霊」ではありませんが、やはり「ことば」には力があると思います。母親が熱心に語りかけることばを、我が子は聞いてくれています。
コロ助は、サスケに、「8:30以降に生まれてきて欲しい」とお願いしておいたところ、9:00を過ぎて生まれて来てくれました。
「大きくなあれ」と耳が痛いほど語りかけたところ、「大きな赤ちゃん」に育ちました。
「プラスのことばかけ」をすれば、「プラスの方へ」。「マイナスのことばかけ」をすれば、「マイナスの方へ」。
どんな「ことば」を我が子に投げかけるのか、いつも気をつけなくてはならないな、と思います。
ドイツマリエン薬局のハーブティー
1か月健診の後、インターネットで調べて、母乳がよく出るというドイツマリエン薬局の「ハーブティー」を知りました。早速ドイツから購入し、飲み始めました。
「マリエン薬局」母乳不足・つまり・乳腺炎に効く、美味しいハーブティー授乳・母乳育児ブレンド(授乳・乳腺炎対策ブレンド)
飲み始めてすぐには効果は出ませんでしたが、1か月くらいすると、次第に、母乳が出るようになりました。
そして、サスケの吸う力もつき、必要な栄養を母乳だけで得られるようになりました(粉ミルクは嫌がったのでほとんど飲んでいません)。
やがて、気づくとサスケは、「朝青龍」のような大きな赤ちゃんに。
体重が増えなくて悩んでいたのは嘘のようです。
マリエン薬局のハーブティーには、本当にお世話になりました。
母乳で育ててよかったこと
- 災害時の不安が少なかった
- 顎がしっかり発達し、歯の生えてくるスペースがきちんとある
- 熱を出すことは、ほとんど無く、丈夫な子に育った
災害時の不安が少なかった
コロ助は、3.11のあった年に生まれています。幾度とない余震があの年にはありました。
コロ助は、1頭のチワワを飼っていますので、いざという時には、「サスケとチワワを抱っこして逃げなければならない」「この二人の命を守れるのは、コロ助だけ。コロ助がしっかりしなくてはならない」と考えていました。
災害は主人のいる週末に起きるとは限りません。5日間もある、平日に起こる可能性が高いからです。
その時に、「母乳育児」だと、粉ミルクや哺乳瓶、お湯が必要ないため、とても気が楽でした。コロ助がいれば、サスケが食いっぱぐれることは無いと。
顎がしっかり発達し、歯が生えてくるスペースがきちんとある
歯医者さんに行くと、今時珍しいとよく褒められました。
歯と歯の間に隙間があり、大人の歯が生えてくるスペースがしっかりとあると言われました。母乳のおかげで、顎がよく発達し、隙間ができているようです。
いくつか大人の歯が生えてきましたが、隙間がちょうど埋まり、とてもよいスペースのようです。
熱を出すことは、ほとんど無く、丈夫な子に育った
サスケが熱を出すのは、インフルや溶連菌などの流行り病にかかった時がほとんどです。
お腹を壊すことや吐くことも滅多にありません。
気持ちは決して強くないので、嫌なことがあると「お腹が痛いな〜」ということはありますが、体は丈夫に育ちました。
これも、母乳のおかげかな、と感じています。