小学校3年生、英語力が消滅!?でも、諦めない!!
小学校3年生になった、サスケはピアノと学童を辞めて、サッカーをもう1つ増やしました。
習い事は、空手・プール・サッカー(2つ)・英語と大忙し。

その合間に、スイッチや動画を観たり、漫画を読んだりしているので、多忙な毎日を送っています。
新型コロナウィルス の影響で、私の英語教室も、オンラインにしばらくの間は、切り替えました。
学校から出された大量の課題をサスケにやらせながら、私は、朝と夕方にオンラインレッスン。
課題をやらせるだけで精一杯で、サスケの英語力維持までとても気が回らず、気づくと(いつもそうですが)、サスケの英語力が酷いことになっていました……。

とかなり焦っています。
と心に誓い、その対応策を考えることにしました。
なぜ9歳で、英語力が消滅するのか?
中島氏は、「バイリンガル教育の方法」の中で、年齢と言語学習の専門家、ハーレイの研究について触れています。
7,8歳くらいまでの子どもには、2言語、2文化を習得したとしても、その維持がきわめて難しい
中島2016 p.31
「6歳未満でアメリカに来た子は18人で、うち84%(15人)は、アメリカに来て1年半で英語が日本語より優位になっていた。保育園や幼稚園に行きだすと急速に英語がうまくなる。7~10才でアメリカに入国した場合、2年半から3年で、日常会話・授業ともこなせるようになるが、個人差が大きい。兄弟間の使用言語をみたところ、8才以前の来米者の場合は、日本語より英語への移行が起こりやすいが、9才以降の場合は、日本語が保持される。9才以降の来米者には、日英両語に堪能なものが出てくるが、それ以前ではどちらかが消失してしまうことにより、8~9才頃に言語習得についての分水嶺があるようであった。11才以降の来米者の場合は、はじめて1年くらいはESLのクラスでは話すが、普通のクラスでは話さぬ子供が多い。日常の友人たちとの会話で言いたいことが言えるのが2年目の終り、授業にあまり苦労しなくなるのが3年目の終り頃である。4年目には本来の実力を言葉のハンディを越えて発揮しだし、成績優秀者の中に入っていく。この段階に至り、はじめて深くアメリカの生活を体験しだす。」箕浦 1981:12
中島2016 p.31
箕浦康子 1981. 「アメリカ文化との接触が日本人の家庭生活と子供の社会化におよぼす影響」「海外の日本人とその子供達」(トヨタ財団第12回助成研究報告会資料) 1-15.
長期に見て言語形成期前期の子どもは習得したことばの維持が難しいため、バイリンガルには育ちにくいということになる。
中島2016 p.31
言い換えれば、幼い時は覚えるのも早いが、忘れるのも早い、ということになります。
小学校に入ってから、日本語メインの生活になり、サスケは英語を忘れてしまった……ということですね。
諦めずに、英語環境を維持し、親子英語を継続することが大切!!
口達者で素直にやってくれないサスケだけど、負けずに、がんばるぞ〜!オッ〜!
現在小学3年生の息子の「親子英語」の取り組み報告
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- 家庭内では、1日1、2文くらい母親が英語で話しかける(息子は全て日本語で返す。英語でと条件を付けると、かなり簡単なカタコトの英語で返答)
- 動画(YouTube、Amazon Prime、Netflix)は日本語ばかり観るので、「1つは英語で!」という条件を付ける
- 長期休み期間中にオンラインレッスン12回程度(英単語が全く出てこず、文法がハチャメチャに)
- 1か月に数回のRaz-Kids(サボり気味なので、まだレベルD…)
- 英日の物語CDの掛け流し(これだけは、継続中!)

4技能から読み解く、9才の息子の英語力
聞くは、OK!
英日の物語CDの掛け流しは、我が家では継続して行うことができているので、「語彙力・単語力」は無いものの、「リスニング力」は問題なく、育っています。
使用しているのは、ラボ教育センターのCDやAudibleの英語本です。
音を流すことで、サスケの目も覚めますし、貴重なインプットの時間になるからです。


「どんなお話しだった?」と尋ねても、自分なりに理解しています。
話す
久しぶりのオンライン英会話レッスンで、毎度がっかりするのが、「話す力」です。
shop(店)
のような簡単な単語さえ出てきません。
文法については、以前は、語順はほぼ合っていましたが、
I play with daddy soccer.
のように、語順もハチャメチャになりました。

より高度な日本語を使えるようになり、「英語を話す力」は、どうやら追いやられてしまったようです。
オンラインレッスンの回数を重ねる度に、沈黙の時間が減り、先生に質問されたら、リピートしながら答えるようにはなりました。
ほぼリピートしているので、自分で話せているのかは、かなり怪しいです。
先生:Did you go to school today?
サスケ:Yes. I go to school today.
先生:You need to say, “I went to school today.”
と過去形に直されています。
「話す力」に関しては、頭で考えながら、カタコトで英語を話しているので、正直なところ6か月〜親子英語で育ってきたとは思えない程の英語力です。
読む
「読む力」は、9歳ですが、 Raz-KidsのレベルD、Oxford Reading Treeのレベル3です。


幼児から、親子英語に取り組まれているお子さんであれば、もうとっくに長い文章を多読できている年齢です。
「自力読み」「多読の力」が育つかどうかは、我が子自身だけでなく、親がその習慣を付けてあげられるかによると思います。
つまり、親次第。
自分が忙しいことを理由に、サスケと毎日「英語で読む時間」を作ってあげられなかったことに、反省です。
書く
「書く力」は、いまだに、下記のワークが終わっていません。
3年生にもなったので、内容はとても簡単なようですが、取り組む時間がなく(サスケの好きなことをする時間も確保しないと反発するので)、まだ途中です。
中学生になった時に、書ければ良いかくらいの気持ちです。
小学校3年生の息子の、英語力が消滅しないための対応策
話す力
オンラインレッスンを以前よりも週に2回程度回数を増やします!
英語で話す機会を増やし、英語スイッチをオンに。
読む力
毎日寝る前に「英語で本を読む時間」を作ります!
ベットに持ち込めるORTが有力で、Raz-Kidsも隙間時間を見つけて取り組みます!
最後に
- 「オンライン英会話でアウトプットすること」
- 「毎日のリーディングで多読できる力を身に付けること」
- 「掛け流しでリスニング力維持し、インプットを獲得すること」
が大切であるかを実感しました。
読解問題やワークブックなどで、「語彙力」「文法力」「英語で考える力」を育てることももちろん大切ですが、
ひとまず、我が家は、「スピーキング」と「リーディング」に力を入れて頑張ります!